【自転車通勤しよう】 第5回「迷惑をかけない自転車通勤」

満員電車のストレスが回避できて、シェイプアップにも効果抜群の自転車通勤をする人が増えています。そこで自転車通勤をするにあたってのノウハウを7回の連載でまとめてみました。

自転車通勤はまだ一般的とはいえない通勤スタイルです。まだルールやマナーが確立していないため、さまざまな点で歩行者や社会に迷惑をかけてしまうこともあります。今回は自転車通勤を行ううえで注意すべき点をまとめてみました。

駐輪場

最近のビルには駐輪場の設置基準が設けられ、立派な駐輪スペースが提供されるようになったので、自転車通勤者にとってはうれしいところです。かつては雨ざらしや簡易な屋根の下に駐輪することも多かったのですが、最近では建物内に立派な駐輪場が用意されることも多く、自転車専用のエレベーターや防犯カメラを設置するところも珍しくありません。あなたの会社が入居するビルや自宅マンションなどに駐輪場がある場合はその利用規則を確認して最大限に利用しましょう。

オフィスに持ち込むとき

ただし盗難やいたずらが心配で、駐輪場の利用に不安を感じる場合もあるでしょう。また、会社の周辺に駐輪場が存在しないケースや運悪く空きがないケースもあります。そんなとき、オフィス内に愛車を持ち込むことも解決策の1つですが、一方で建物内に自転車を持ち込むことをこころよく思わない人がいるのも事実です。最大限の注意を払って同僚らにイヤな思いをさせない気配りも大事です。

出勤のピークを外す

エレベーターや会社の玄関が混み合う時間を外して、早めに出勤するのも気配りの1つです。早朝なら道路もそれほど混雑せず、快適に自転車で走れることもメリットです。同僚が出社するころには愛車を迷惑のかからないところに保管し、汗をぬぐってビジネススーツに着替えておけば最高ですね。

エレベーターに乗せる

狭いエレベーターに自転車を乗せるときは、ハンドルを上方にグッと持ち上げて後輪だけで直立するようなスタイルで自転車を持ち込みましょう。エレベーター内に入ったら、後輪側のブレーキレバーをギュッと握ることで後輪がロックされるので、ふらつくこともありません。これは泥よけのないスポーツバイクができる離れ業です。一般のお買い物自転車は重いので前輪側を持ち上げるのが大変なうえ、後輪の泥よけがフロアに当たってしまうので自転車を垂直にしてエレベーターに乗り込むことができません。

邪魔にならない駐輪テクニック

自転車を職場のフロアや廊下に置く際には、通行する同僚のじゃまにならないように配慮する必要があります。たとえばロードバイクのハンドル幅は40cm、クロスバイクは50cmもあるので、引っかかってしまうこともあり、注意が必要です。

そこで自転車を迷惑にならないように置くマル秘テクニックをお伝えします。自転車はハンドル部分を除けばおよそ30cm幅で収まるので、ハンドルだけをなんとかすれば他の人にそれほど迷惑をかけないようにすることができるのです。手順は以下の3つです。

  • まずは前輪を外しましょう。スポーツタイプの自転車はクイックレリーズレバーという金具で前輪を固定しているので、工具なしで車輪を外すことができます。
  • 前輪を外したらハンドルを90度に切って、前輪を支えていたフロントフォークの末端部をフロアに下ろします。
  • 最後に外した前輪をフレームと壁との隙間に置けば、壁から30cmほどのスペースに駐輪でき、横方向への出っ張りが少なくなるので通行する人のじゃまになりません。

更衣

同僚よりも早めに出社することで、洗顔や着替えをする余裕が生まれます。レーシングジャージでオフィスをウロウロしないことや、汗臭さを感じさせないことも大事な気配りです。都内には「自転車通勤ステーション」というコインロッカーやシャワールームを完備した駐輪場もあるので、それらを利用するのも良いでしょう。

飲んだら乗るな

仕事の後に「ちょっと飲んでいこうか」と誘われることもよくあることですが、お酒を飲んだら当然自転車で帰ることはできません。飲んでしまったあとの選択肢は2つ
 1.自転車を置いて公共交通機関で帰る
 2.自転車を輪行(分解して専用の袋に入れる)して公共交通機関で帰る
色んなケースを考えて、社会人としてのルールを守った自転車通勤スタイルを確立していきたいですね。

企業の自転車通勤に対する考え

社員の自転車通勤に関する会社の考えは千差万別です。満員電車のストレスから解放され、適度な運動によるところの健康増進や職務遂行の効率向上などがメリットですが、その反面で通勤時の事故遭遇などの危険性が増すからです。

自転車通勤を推奨している企業の代表は大阪府堺市にある自転車パーツメーカーのシマノ。空気入れや工具のみならず、更衣室や汗を流すシャワー室なども完備され、自転車通勤手当など制度面でも自転車通勤を推進しています。

一方で自転車通勤を不可とする企業もあります。過去に自転車通勤によって、会社にとって大切な人材である社員が大けがをしたり、逆に社員が大けがをさせてしまったりした例もあるためです。会社は使用者責任を求められるケースもあるようなので、自転車通勤を推奨する企業は通勤中のルール(通勤規定)をしっかり定める必要があります。そういえば、電車による通勤手当を受給しながら自転車通勤をしていた社員を懲戒処分したというニュースもありましたね。

自転車通勤をする際はまず所属会社の就業規定などを確認し、周囲から「自転車通勤ってカッコいいですねー」といわれるようなスタイルを目指しましょう。

次回

第6回は自転車通勤を安全に続けるための走行時の注意事項をまとめてお送りします。週末のサイクリングのときにも役立つはずです。

自転車保険はau損保