【自転車通勤しよう】 第6回「安全を確保しよう」

満員電車のストレスが回避できて、シェイプアップにも効果抜群の自転車通勤をする人が増えています。そこで自転車通勤をするにあたってのノウハウを7回の連載でまとめてみました。

健康や体力増進、さらには経済的にもメリットがある自転車通勤ですが、事故のリスクがあることも知っておかなければなりません。どういった状況で自転車事故が多いのかを知り、事故を起こさないためには何が必要かを考えてみましょう。

道路標識を守れば事故も減る

自転車で走っているときに、ヒヤリとしたことはありませんか?

  • 「止まれ」の標識があるのに減速せず、左右の安全も確認せずに進み、歩行者と接触しそうになった
  • 右側走行をして対向してきたクルマや自転車とぶつかりそうになった
  • 交差点で赤信号を無視して走行し、クルマにぶつかりそうになった

こういったトラブルは多くの場合、信号や道路標識をきちんと守ることで避けることができます。自転車は手軽な移動手段であり、運転免許証も必要ありませんが、道路交通法上はクルマと同じです。道路標識をきちんと守れば、自分が事故の加害者になることを防ぐとともに、自分の身を守ることにもなるのです。

道路はみんなで共有しよう

クルマと自転車の事故では、クルマが左折する時の巻き込み事故が多いと言われています。クルマのドライバーとサイクリストが互いの存在をリスペクトすることでこういった巻き込み事故は回避できるでしょう。
赤信号で止まったときに、右側後方のクルマのドライバーに目をやるのも事故防止に有効です。「ニコッ!」と笑う必要はありませんが、ドライバーと目を合せることで「相手がなにをやりたいのか、どんな動きをするのか」が伝わりやすいと言われており、事故を回避する有効な手段です。

快適な自転車ライドを続けるための走行ルール

楽しく自転車に乗り続けるためには事故やトラブルを起こさないことが一番重要です。そこで安全走行のベースとなるポイントを紹介します。

発進時は後方を確認

後方確認をしないで不意に走り出す人も多いですが、背後から近づくクルマや自転車に接触することもあります。自転車を発進させる際は必ず後方を確認しましょう。後ろを振り返ることで、クルマのドライバーにその意志を伝えることができます。

停止時は後続者に合図

テールランプのない自転車はスピードダウンしたり停止したりするのが分かりづらく、追突事故の原因にもなります。そのため後続の自転車やクルマになんらかの合図を送ってあげるといいでしょう。手で止まることを示したり、「止まりまーす」と一声発するだけで、追突事故等を防ぐことができます。

走行ライン変更時は意思表示

路上に駐車中のクルマをよけて通る場合など、自転車走行レーンを大きくはみ出して走るときは後ろから接近するクルマのドライバーに「ラインを変えますよ」という意思表示をすることが大事。走っている最中に後ろを振り返るゆとりがなければ、手で合図を送りましょう。

常に歩行者への思いやりを

背後から音もなく近づいてくる自転車は、歩行者にとってクルマ以上に危険なこともあります。不意に向きを変えた歩行者と後続の自転車が接触しそうになるのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?歩行者をパスするときはすぐに止まれる速度に落として通過するように心がけましょう。

交差点では徐行して安全確認

警察庁の統計によると、自転車事故の中で最も多いのが交差点での事故です。なかでも信号のない交差点での出会いがしらの事故が多いようです。見とおしの悪い交差点などに、すぐに止まれないスピードで進入するのが原因ではないでしょうか。交差点に進入する際は十分に減速し、注意して走行しましょう。

段差はできるだけ直角に進入

au損保の自転車事故状況を見てみると、自損事故が多く見受けられます。
自損事故で多いのは段差での転倒事故。段差のあるところに浅い角度で進入すると前輪が取られて転倒して大ケガをする人も多いです。他にも、雨で濡れた路面、凍結路面、砂利道、路面凹凸での転倒もあります。これらの事故はちょっとした注意で防ぐことができるはずです。

クツはスニーカーなど

自転車通勤時のシューズはできれば運動靴などのグリップ力のいいものがおすすめです。ビジネスシューズはペダルに足をかけることを想定した作りではないので、力をかけて踏み込んだときに滑ってしまう恐れがあります。女性の場合、ヒールのあるものは接点の面積が少ないのでこれも滑ってしまう恐れがあります。
自転車通勤時は専用シューズ、オフィスに着いたら履き替えるというスタイルがオススメです。

ヘルメット、グローブ、ライト、ケータイ

自転車通勤に不可欠なアイテムは、万一のときに頭部をガードしてくれるヘルメット、転倒したときに手のひらをガードしてくれるグローブ、暗くなったときに自らの存在を周囲に知らせてくれるライトです。グローブを着用しない人が多いようですが、手のひらに擦過傷を負ったりすると、たとえそれが軽傷でも日常生活に支障をきたすので、着用をおすすめします。
また、ケータイも重要なアイテムの1つです。万一のときの連絡手段としてだけでなく、ケータイのGPS機能を活用した地図・ナビゲーションアプリなどで今自分がいる場所の確認や、周辺の便利スポットを検索することもできます。クルマの少ない裏道を探して通勤するのも良いかもしれませんね。
第4回の通勤特集でご紹介した自転車NAVITIMEもそんなアプリの1つです。

ながら運転はダメ

ただし、ケータイで通話しながらの運転やカサを差しながらの運転など、「ながら運転」は大変危険です。ハンドル操作が不安定になり、危険物回避など不意の対応ができなくなるからです。ヘッドホンで音楽を聴きながら走ることも、後方から接近するクルマや自転車などの存在に気づきにくくなるため危険です。
スマートサイクリング宣言7ヶ条にもありますが、これらのことが守れていない人はまだたくさんいて、自転車事故の原因となっています。

次回

第7回はいよいよ最終回。駐輪時の盗難防止や、愛車を盗まれないための心構えをまとめてお届けします。

自転車保険はau損保