【自転車通学特集】 第2回「雨天や夜間、盗難に備えた装備を」

前回は日常の走行に伴う事例を挙げて、それぞれの部品が最低限のメンテナンスでも大丈夫かどうかを解説しました。今回は雨天や夜間、盗難といった状況を考えた場合、どのような自転車なら手間をかけずに対応できるかを述べましょう。さらにメーカーやショップが提供する補償制度についても簡単に紹介します。

サビにくいステンレス製やアルミ製のフレーム

数多くの金属部品で構成された自転車を購入時と変わらぬ状態に保つには、水に濡らさないことが第一。自転車を置く際も、屋根のあるところを選びたいものです。それでも濡れてしまった場合は、すぐに布で拭き取ってあげましょう。

ただ、そうはいっても頻繁に利用される自転車は雨ざらしにされることが多々あり、サビついた姿をさらしていることも珍しくありません。サビは見た目が悪いだけでなく、金属の内部に進行すると破損を招いてしまうことがあります。

それを防ぐには、フレームの素材を気にする必要があります。同じ金属でもスチール製に比べてステンレス製やアルミ製のフレームはサビにくく、しかもアルミ製なら軽いのも特徴です。できるだけ雨ざらしを避けつつも、「絶対に濡らさない!」と断言できない以上は、こうしたフレームの自転車を選んだほうがいいでしょう。

点灯&消灯の手間がかからないハブダイナモ&オートライト

日が落ちた下校時など、無灯火で走行する自転車を見かけることがあります。この理由としてはダイナモによって走行時の負荷が増すことや、単にダイナモを倒すのが面倒くさいなど色々あるのではないかと思います。

街路灯が整備された都市部では意外と路面が明るいこともあって、乗っている本人は気にならないのかもしれませんが、ドライバーや歩行者にしてみれば、暗闇にいきなり姿を現すわけですから大変危険です。

ハブダイナモ&オートライトを備えた自転車なら、周囲の明るさを感知して自動でライトをオン&オフをしてくれるので、無精な人でも手間いらず。さらに、走行時の負荷も軽く気になりません。

明るくて電球切れの心配がないLEDライト

前述したハブダイナモ&オートライトにも使われるLEDは、家庭用と同じく消費電力が少ないうえに明るく、しかも球切れがないということで、電池式や充電式のライトにも幅広く使われています。ネックとされたコスト高も解消し、今やLED以外のライトを選ぶ理由はありません。

また、後方から近づく自動車に自転車の存在を知らせるには、法規上は反射板があればいいわけですが、みずから発光するテールライトなら、より明確に認識してもらうことができます。テールライトに用いるLEDはフロントライト以上に消費電力が少ないため、もっぱら電池式や充電式が使われていますが、太陽電池式のものもあります。

盗難防止効果の高いハンドルロックもしくはワイヤーロックの併用

平成23年度における自転車盗の件数は33万7569件。減少傾向にあるとはいえ、依然として1日に1000台近い自転車が盗まれていることになります。治る可能性の高い故障とはちがい、すべてを失ってしまう盗難では新しく買い直すしか方法はありません。その盗難を防ぐ最善の方法が二重の鍵をかけること。家の鍵と同様で開ける(壊す)のに時間がかかれば、それだけ盗難防止効果が高まります。もともと付いている鍵とワイヤーロックを併用するのが最も簡便な方法になりますが、面倒なことですからお子さんはやりたがらないでしょう。となると壊しにくい頑丈な鍵の付いた自転車を選ぶことになりますが、それ以外に最近では、1回の操作で後輪とハンドルの2カ所に鍵をかける自転車もでてきています。こうした自転車には3年間の盗難補償がついているものもあるので、高価であってもその分の価値はあるかもしれませね。

メーカーやショップが用意する制度の積極的な利用を

ここまで自転車本体の選び方について述べてきたわけですが、サイクルベースあさひ鹿浜店の水村店長は「定期的なメンテナンスを受けていれば、安い自転車でも長く乗り続けられる」とおっしゃいます。
無料点検サービス、盗難補償や傷害保険など、メーカーやショップによって独自のサービスを提供していますので、この辺も自転車購入時に調べてみると良いでしょう。


部品のゆるみをチェックする水村店長

次回

交通事故全体の件数が減少するなか、自転車が関連する交通事故の件数はなかなか減りません。特に自転車対歩行者の交通事故は、10年前の1.5倍に達しています。
(出典:警察庁交通局交通企画課 自転車の交通事故の実態と自転車の交通ルールの徹底方策の現状

次回は、知っているようで知らない自転車の正しい乗り方を学びましょう。