「輪行」で自転車の可能性を広げよう:第1回 交通機関に自転車を乗せる「輪行」を活用しよう

「自転車の日」では自転車の乗り方や交通ルールなど、自転車を安全で快適に乗りこなすための情報をご提供していますが、自転車を楽しむための情報はあまり発信してきませんでした。
今回は自転車を最大限に楽しむために、自転車を公共交通機関で運ぶ「輪行」について3回にわたりご紹介します。

「輪行」を活用し、自転車の可能性を広げてみてください!

輪行とは

「輪行」とは、自転車を公共交通機関に手回り品として持ち込み、運送することを示す言葉です。もともとは競輪選手が全国の競輪場を巡るときに、自転車を手荷物として電車に乗せることを「輪行」と呼んでいたのですが、その言葉が一般化され今に至っています。

「輪行」を活用すれば、自走では厳しい遠距離へマイ自転車とともに出かけ、旅先で快適な走行を楽しむことができます。他にも、突然の雨で自走を諦めた場合でも「輪行」で帰宅するなど、「輪行」をうまく使うことで自転車の可能性はさらに広がることでしょう。

輪行のルール

便利な「輪行」ですが、守るべきルールもあります。もともとは全国の競輪場を巡って自走移動する競輪選手とJRとの間で取り決められたルールなのですが、「輪行」が一般にも開放された現在は私たちも以下のルールに従って「輪行」する必要があります。

  • 輪行袋に入れる
    「輪行袋」と呼ばれる専用の袋で自転車がすべて包まれた状態とすること。
    「輪行袋」はさまざまなタイプが販売されています。ロードバイクやクロスバイク向けには前輪だけ外して収納するもの、前輪・後輪ともに外して収納するものなどさまざまです。
    もちろん、折りたたみ自転車用の輪行袋もあります。
    輪行袋に自転車を収納するには、ちょっとしたコツが必要です。
    自転車の種類、輪行袋の種類によって収納方法が変わりますので、収納袋付属のマニュアルやWebなどで収納方法を学んでから収納しましょう。

  • サイズ制限
    縦・横・幅の寸法の合計が250cm以内であること。また、合計が250cm であっても1辺が200cmを超えてはいけません。

  • 分解、折りたたみ
    前輪または前後輪を外して収納するか、折りたたむ必要があります。
    小さい子供用自転車でサイズが規定以下に収まったとしても、分解できなければ「輪行」はできません。
    また、構造上車輪を外すことが難しいシティサイクル(ママチャリ)での「輪行」は事実上不可能です。

以上が「輪行」の基本的なルールです。
ルールは交通機関によって異なる場合があります。詳しくは次回以降で説明しますが、「輪行」を行う際は利用する交通機関のルールを事前に調べることをお勧めします。

必要なもの

「輪行」の基本的なルールをお伝えしましたが、実際の「輪行」には輪行袋以外にも準備しておくべきアイテムがあります。

  • エンド金具
    エンド金具は車輪を外したフォークを保護するものです。車輪を外したフォークに取り付けることで、フォークの変形や損傷を防ぎます。後輪を外した場合、エンド金具はチェーンが絡まることを防ぐ役目も持ちます。

  • チェーンカバー、フレームカバー
    輪行袋に収納した自転車のフレームを保護したり、チェーンによる汚れを防ぐためのカバーです。

  • タオル
    特に保護したい部分を包んだり、汚れを拭いたりと、あると何かと便利です。

  • ベルクロバンド、結束バンド
    外した車輪を固定したり、ハンドルを固定するために使います。
    ベルクロバンドが便利ですが、ない場合は結束バンドでも代用は可能です(あとで切断する手間がかかりますが)。

 
 
以上が「輪行」の基礎知識でした。次回以降は実際に「輪行」する際のルールをお伝えします。