もし自転車の事故にあったらどうすればよいの?

具体的な対応を保険会社で事故対応を担当するお二人に伺いました。

このコーナーでは、「自転車のルール・マナーを守る」「自転車の事故をなくす」ことを目的に、さまざまな自転車のプロにインタビューを行っています。今回はau損保で事故対応を担当している小澤さん、寺田さんに自転車事故にあったときの対応について伺いました。


スマートサイクリング事務局:もし事故にあってしまったら、まず何をすればよいのでしょうか?

小澤さん:基本的には普通の人間としてやるべきことをやっていただくことになります。自動車の事故の場合と同様に、まずは安全を確保したうえで、負傷者がいれば救急車を呼んでください。必要ならば救急処置を行うこともあるでしょう。救急車を呼べば自動的に警察にも連絡がいきますので、改めて警察に連絡する必要はありません。物損事故の場合や大きな怪我をした人がいない場合は警察に連絡することになります。この一連の流れは自動車の事故と変わりません。

スマートサイクリング事務局: 保険会社への連絡はどのタイミングにすべきでしょう?

小澤さん:警察が到着し、現場検証を始めた後にご連絡いただければと思います。もっとも、自転車事故の場合は車と違って保険証券を持参していないでしょうから、その場で保険会社の連絡先が分からないことも多いはずです。保険会社への連絡は帰宅後になることが多いかもしれませんね。もちろん、連絡が帰宅後でも翌日になっても問題はありません。
その点、携帯電話でau損保の保険にご契約頂いた方であれば、お手持ちの携帯電話で連絡先を確認し、すぐに連絡することができます。

寺田さん:注意が必要な点は、自転車保険の存在がまだ一般的でないことです。自動車の事故の場合は警察の方が保険会社への連絡を促してくれますが、自転車の事故の場合は促してくれないでしょう。自転車保険に入っていたことを自分で思い出さないといけません。

スマートサイクリング事務局: 自転車事故ならではの注意点はありますか?

小澤さん:必ず警察を呼ぶことです。自転車事故の場合、損害が軽微に思える場合は警察を呼ばずに済ませてしまうことがありますが、警察を呼んで現場検証などの手続きをしないと保険金をお支払できないこともあります。

寺田さん:事故の相手と連絡先を交換することも忘れないようにしてください。仮に連絡先を交換せずに済ませてしまい、あなたに後日健康上の問題が発生しても、加害者からの補償は受けられません。自動車の事故の場合は「政府保障事業」という制度があり、ひき逃げや相手が保険に加入していないような場合でもある程度は政府が損害を補償してくれますが、自転車事故にはこのような制度がないため、泣き寝入りするしかないのです。
もちろん、ご自身が自転車保険に入っていれば補償は受けられますが、治療等にかかった費用が全額補償されるとは限りません。必ず相手の連絡先を知っておくべきです。

小澤さん:もう1つ覚えておいて欲しいことは、解決を急ぐあまり保険会社に相談せずに当事者間で示談をしてしまわないことです。事故対応のプロである我々保険会社が解決のためのアドバイスをさせて頂きます。

<自転車事故にあったときのポイント>

 ・ケガ人がいるときは、周囲の安全を確保して救急車を呼ぶ
 ・ケガ人がいないときは警察へ連絡
 ・絶対に当事者間で示談しないこと
 ・事故の相手の連絡先を必ず確認する
 ・保険会社への連絡は事故対応が一段落した後で


 事故にあわない安全な運転を心がけることが一番重要ですが、万一事故にあってしまった場合の対応を覚えておくこと、相手のためにも自分のためにも自転車保険に加入しておくこともスマートサイクリングの一環です。自転車事故にあってしまったときに、このインタビューを思い出し、慌てずに対応してください。

参考:au損保の自転車保険ページ